松本清張シリーズ「天城越え」(78年、NHK)
Work Title | 松本清張シリーズ「天城越え」(78年、NHK) |
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Phonetic Pronunciation | - |
Period | - |
Author | 大野靖子 |
Summary | 土曜ドラマの枠で放送。原作は松本清張の同名作品。主な登場人物は、娼婦・ハナ(大谷直子)、土工(佐藤慶)、少年・佐藤留吉(鶴見辰吾)、若いころの田島刑事(津田恵一)、山田警部補(玉川良一)、成長した佐藤留吉(宇野重吉)、田島老人(中村翫右衛門)。★1926年(大正15年)の夏、天城峠で男の死体が発見される。事件が起きた時刻に峠を越えていたのは男と、少年、娼婦の三人。16歳の少年が峠を越えたのは下田の鍛冶屋の家業が嫌になって家を出た兄が羨ましく兄のいる静岡に行くためだった。16銭しか貯まらなかった小遣いと、何かの時に身を守るための、鉄板の切れ端を加工して作った自分手製の切り出しナイフを忍ばせていた。同じく峠を越える怖そうな土工にひるみ、家に戻ろうとした時、修善寺の方から大塚ハナが素足で歩いて来る。ハナは、伊豆長岡の娼婦宿「あいまい屋」に多額の借金を残したまま、足抜きして、下田から伊豆大島に向おうと南下していた。主婦宿の女将が阿漕で客を取っても取っても借金が増えるようにしているばかりか、ハナの赤ん坊が高熱を出した時も客を取らせ、医者も呼ばずに放置したため死んでしまったことに嫌気がさしていた。美しいハナに惹かれ、下田に戻ることにした少年にハナは優しく声をかける。途中で雨に降られた二人は番小屋で雨宿りするがそこにはあの土工がいた・・・。後日ハナを容疑者として取り調べた田島刑事の回想と現代の話が交差して事件の真相が語られる。 |
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